対談/Dr.エリック・パールと銀色夏生

Star PeopleVol.36掲載分

ヒーリングは、命と愛と光の音楽です。

「リコネクション」を読んで、エリック・パール氏に興味をもたれたという銀色夏生さん。リコネクションRに興味深々の銀色さんとエリック氏の、異色の対談。

対談場所であるホテルのミーティングルームに、最近お気に入りのお菓子をお土産に持っていらした銀色さん。丸くてカラフルな色のお菓子に、エリック氏も童心に帰ったかのようなニコニコ顔。お二人の対談は、そんな和やかな雰囲気ではじまった。

私たちも子どもに倣(なら)って再び空っぽになるべき

銀色 「リコネクション」を読ませていただきましたが、どこにも「これは違う」というところがなくて、全部納得できる内容でした。だから今日は、その著者であるエリックさんにお会いできて、とてもうれしいです。

この本が出たのは数年前ですね。このあとどうなったのか、続きをすごくしりたいのですが。

エリック 「リコネクション」の出版から2~3年でどんどん忙しくなり、僕は1年で世界を45周しました。ここ3年くらい「2冊目は書かないんですか?」と言われるようになりましたが、「1冊目の疲労から立ち直ったら書くよ」と言っていたんです(笑)。でも、そろそろ書く時が来ました。2011年の1月から4月までは、家で2冊目の本を書く予定ですので、続きはその出版を待ってください。

銀色 はい。「リコネクション」を出して、何か変わったことはありますか?

エリック 「リコネクション」で僕の人生は変わりました。以前より、もっといろいろなことに注意を払えるようになったけど、自分に失望することも多くなりました。それは、自分に対する理想が高くなったから。でも、素晴らしい人々や、新しい友だちに、世界中で会えています。それに、ぼくにとって日本というのは、特別な意味があるんです。4~5歳のとき、僕は日本に魅了されました。中国とか韓国じゃなく、日本なんです。僕は、いつも自分の中で何かが欠けていると思っていたんですが、日本に来て、ようやくパズルのピースがはまった気がしたんです。まだ、全体像は見えないけど、ピースが欠けている感じはなくなりました。

銀色 はあー、そうなんですね。私はリコネクションというヒーリングに、とても新鮮な印象を受けたのですが….。

エリック リコネクションは、新しいレベルのヒーリングだと思います。これを通じて一人ひとりが自分の魂、あるいは神そのものの表現形態となるんです。それを絵で表す人、音楽で表す人がいますよね。僕は歌が好きで、もっといい声だったらなと思うけど、残念ながら違います。詩を書く人もいますね。リコネクティブ・ヒーリングは、従来のテクニック的なヒーリングではありません。

銀色 そうですよね。そこが好きなんですよ。決まりがないというところが。

エリック リコネクティブ・ヒーリングは、ある意味ヒーリングにおける詩だと思うんです。恐怖とか不足感とかは全く関係がない。愛のなかに存在します。誰かにギフトを渡すときは、まず自分でそれを受け取らなくてはいけません。あなたが詩を書くときは、まず自分自身が音楽であるということを、どこかで受け入れなければいけません。いつも自分を守っていたら、恐怖のなかで生きていたら、同時にヒーリングなんか与えられません。

ヒーリングというのは、命の音楽です。愛と光の音楽です。リコネクティブ・ヒーリングは、それを唯一アクセスできる方法で表現しています。つまり、恐怖という幻想を取り除いて、はじめてリコネクティブ・ヒーリングは可能なんです。

自分の本能の領域に戻ること。それが、あなたの「命の音楽」だからです。だから子どもは、2時間でリコネクティブ・ヒーリングRを習えます。大人は2日かかりますが、子どもの場合は迷信とかエゴなど、取ってあげなくてもいいんです。子どもの前でこのお菓子を全部テーブルにぶちまけたら、どうなると思いますか?いちばん好きな色に、子どもは飛びつきますね。いちいちプロテクションしなきゃとか思いません。子どもは、自分の命の音楽に従っているだけです。

銀色 そうですね。自由ですよね。
エリック 私たちは子どもを見るとき、空っぽの器として見ます。子どもは空っぽだから、いろいろ入れてあげなきゃいけないと思います。でも、そうじゃないかもしれません。私たちも子どもに倣って、再び空っぽになるべきかもしれません。

私たちも勇気をもって、内なる命の音楽に耳を澄ませば、恐怖を乗り越えられるでしょう。子どもたちが光を教えてくれるでしょう。恐怖がすべて幻想だったことを。そして、暗闇なんか存在しなかったことを。私たちは、自らの光になっていないだけなんです。

銀色 そういう考え方、すごく好きなんですよ。私も詩を書くときに、「大丈夫だよ」っていうのを、みんなに伝えたいと思っているんです。

エリック 僕もそうです。全部大丈夫なんです。ただ、ひとつだけ、大丈夫じゃないことを教えましょう。恐怖のなかに止まってテクニックをコントロールしていても、あなたがそれを正しいと思っている限りは大丈夫。でも、そういう態度、そういう生き方っていうのは、人生の保留ボタンを押すみたいなんです。宇宙は僕たちが全部大丈夫だったと気づくまで、辛抱強く待ってくれているんです。

銀色 ・・・・エリックさんは毎日幸せなんでしょうか?

エリック 毎日ではないです。感情の起伏は、けっこう激しいです(笑)。僕のスタッフは、もう知っていますけどね。やるべきことをちゃんとやらないと、セミナーのお客さんに影響が出ますから。お客さんは僕の子どもみたいなものです。同じ人が何度も間違いを起こしたら、僕は過保護な親みたいに行動します。その間違いが修正されるまで怒ります。セミナーのスポンサーの方にも、出版社に対してもいっしょです、あなたの責任をちゃんと果たしてください。それは結局、あなたの国のお客さんのメリットになるんですから、と言うんです。

そういう意味では、親のような気持ちですね。ストレスを受けているときもあります。でも、笑ってるときもあるし、泣いているときもあります。それは普通の人といっしょです。

ヒーリングとは光そのものになること

銀色 エリックさんには、どんな風に世の中が見えているんですか?

エリック ほかの人の目と比較したことがないから、わかりません。たとえばあなたに「赤ってどんな色?」って聞いても、あなたは伝えることができない。赤を見せてくれても、あなたが見ている赤が、僕の知っている赤と同じかどうかはわからないでしょ。これは確かに赤、それは合意できる。でも、僕があなたの目に入ったら、同じ赤を見ているわけじゃないかもしれない。

銀色 私も子どものときから、よくそう思っていました。自分がその人のなかに入ったら、違うものが見えるんじゃないだろうかって、よく想像していました。
エリック だから私は、あなたの仕事をリスペクト(尊敬)しているんです。詩を書くなんて、ダイヤモンドのいろいろな側面を知るだけじゃなくて、それぞれの面からも見ているようなもの。そして、その面に映っているほかの面も見ている。そうやって、あなたの見え方を説明しているわけです。あなたがガイドさんの役割をして、みんなを旅に連れて行くんです。でも、あなたが窓から見せている景色を、あなたが見せたい景色のまま彼らがちゃんと見ているかどうかは、わからないですよね。それでも、あなたは前進し続け、あなたの光を放っています。それが大事です。

私のセミナーを100パーセント理解できない方もいらっしゃいます。このワークから自分が何かをもらう、と思っている人がいるんですね。そうじゃなくて、自分を通して働きかけるのがこのワークなんです。

僕が思うに、ヒーリングとは、自分自身の光の本質に帰って行く、光そのものになるっていうことだと思います。人間は、次の進化の直前まで来ています。宇宙はこう言っています。ここに大きなご褒美があるよって。でも、そのためには、この障害を乗り越えなければいけない。新しい意識に達しなければならない。そうして、はじめてご褒美がもらえるよって。
リコネクティブ・ヒーリングRは、従来のヒーリングの神秘的な側面を、全部取り払うことができます。それは、素晴らしいギフトです。金貨の裏と表みたいなものです。ギフトが表面だとして、チャレンジは何でしょう。それは、私たちがヒーリングから神秘性を取り払う気があるかどうかです。ギフトもしくはこの新しいヒーリングのご褒美は何かというと、これを通して、従来のエネルギー・ヒーリングすべてを超越できることです。そして、より包括的なものにつながることができます。これは、ほぼ瞬時のヒーリングをもたらすものです。そしてたった1回のセッションで、死ぬまで効果が続きます。

ヒーリングにまつわるいろいろな恐怖を手放して、より素晴らしいヒーリングをもたらしたいなら、まずは自分自身になぜなのかを聞いてください。自分にその質問をする気がなかったら、なんでその質問を自分にしたくないのか、その理由を聞くことです。その質問にカギがあるからです。

銀色 はい。エリックさんがこれからやりたいことは何ですか?

エリック もっと発見したいです。もっと教えたいです。僕がここでやるべきことをきちんと正しくやることができれば、僕が地球を去ったとき、きっとこのワークは継続されていくでしょう。僕らがやるべきことは、人々に恐怖を乗り越えることを教えることです。ステップやテクニック、手の動かし方を教わることはできますが、意識のほうが大事。意識がないと、呼吸—神の息がないから、ヒーリングができません。

最初にリコネクションが来た時、本当に膨大な量に、ずっと圧倒されていました。怖くなかったのかとよく聞かれますが、考えてみると、怖がるべきだったのかもしれません。人間は、畏敬の念と恐怖をよく混同してしまいますが、それは畏怖に満ちたものであったし、同時に完全に自然なものにも思えたんです。それは人生のなかで、もっともリアルな体験でした。

そろそろヒーリングを起こすのはやめましょう。それを超越して、ヒーリングそのものになるんです。そうすれば、自分が出会う人々のなかにある、ヒーリングの光を灯すことができます。そして、ヒーリングのプロセスの故郷に、私たちを迎え入れてくれます。
その家に招かれたら、部屋の模様替えはしないでください。中に入って、相手が作った家具をよく見て観察することです。そうすると楽しいですし、家主もうれしいです。そして、その家に何度も迎え入れてもらえます。

銀色 はい(笑)、わかりました。

エリック あなたがわかったことはわかっています。全員が理解できるわけではないけれど、あなたが理解していらっしゃることはわかっています。でも、あなたが見た赤と僕の見た赤は同じかどうかわかりませんからね。

銀色 はい。そうですね!

エリック・パール氏にお会いして ~銀色夏生~

約1年前に、「リコネクション」という本をとてもおもしろく拝読し、すごく興味を持った私は、昨年の春に、そのヒーリングを日本で行っているという方のところへ行ってヒーリングを受けました。それでもまだ興味があった私は、その秋にエリック氏ご本人が日本で開催するというセミナーがあることを知り、すぐに申込みました。いったいどういうものか確かめたいし、ご本人を拝見したいと思って。すると、そのセミナーの1週間ほど前に、エリック氏と対談しませんかというお話を受けました。もちろん、「対談します」とお答えしました。そして、何を聞いたらいいのかわからないまま、とにかく無心でと、対談の場所へ向かいました。編集の方や通訳の方がいらして和気あいあいとしていて、「エリックさんは、冗談の好きな気さくな方ですよ」と聞き、ほっとしました。そしてエリック氏がその部屋に入って来られ、私は短い質問をぽつりぽつりとしたのです。

エリック氏は、とても丁寧に答えてくださり、私は失礼のないようにと、ずっと水色の透き通ったビー玉のような瞳を、ただただずっと疲れるほど見ていました。そして思いがけなく、エリック氏自ら、私にヒーリングをしてくださることになり、ものすごくうれしかったです。緊張していて、無心になれたような気はしませんでしたが、いまはわからなくても、あとで何かがわかるかも、と思っていました。

そして次の日から週末のセミナーが始まりました。このヒーリングは、何の道具も必要とせず、小難しい理論も決まり事もなく、すべての人にできるというものです。そして、そういうところが私はいいと思っていました。なので、2日間で何を教わるのか興味深々でした。2日間のびっしりと内容のつまった講義とエクササイズのセミナーを受け終わり、「私にもできるかもしれない」と思うようになりました。そう思わせるような内容のセミナーでした。帰ってさっそく家族や親せきにやってみましたが、そのときはあまりできている気はしませんでした。が、できるような気がするという気持ちは、いまも失くしていません。楽しく、相変わらず興味深いリコネクティブ・ヒーリングRです。とにかく私は、これの主張するもの(エリックさんが言っていること、本に書いてあること)が好きなのです。